医療法人財団 愛慈会 相和病院

クラウド型電子カルテ・医療DXに最適化した本格稼働を見据え、院内ネットワーク基盤を構築

  • ◎病院DXの第一歩目として、院内ネットワーク基盤整備
  • ◎クラウド電子カルテ時代に対応する信頼性重視の”つながる”ヤマハネットワーク基盤
  • ◎通信途切れを許さない医療現場へ、通信品質と安定性を両立したネットワーク刷新
  • ◎今だけでは終わらない拡張性と運用性を見据えたネットワーク基盤づくり

導入の背景

相和病院では、クラウド型電子カルテの導入を病院DXの第一歩として位置づけています。従来は紙カルテを中心とした運用で、院内ネットワークについても、各ナースステーションに限られた台数のPCを設置し、無線LANは民生品アクセスポイントを部分的に利用する構成でした。
そのため、エリアによっては通信が不安定になることがあり、コロナ禍におけるオンライン面会やモバイル端末利用の場面では、電波品質に課題を感じることもありました。同院では、電子化そのものがDXではなく、デジタル化によって現場や経営に実際のメリットがもたらされることが重要であると考え、クラウドを前提としたネットワーク基盤の整備に踏み切りました。

選定の理由

ネットワーク機器の選定にあたっては、他社製品との比較検討も行いましたが、クラウド型電子カルテとの親和性や、自院主導の運用を見据えた扱いやすさを重視しました。その中で、Web GUIによる直感的な監視・管理が可能であること、価格体系が明確であること、事例や技術情報が公開されていることなどを評価し、ヤマハ製ネットワーク機器の採用を決定しました。特に、専門ベンダーに常時依存することなく、病院側でネットワークの状態確認や基本的な設定変更が行える点は、運用負荷を抑えたい同院にとって大きな安心材料となりました。

システム構成

RTX1300はクラウド環境とSite-to-Site接続で構成され、フェイルオーバーにも対応しています。電子カルテ用通信は閉域網を基本とし、将来的なモバイル活用を見据えたWi-Fi環境も整備しました。電子カルテとの通信は安定して稼働しており、Microsoft Teamsとの通知連携など段階的に利用を拡大しながらDXにも対応できる構成となっています。

システム構成

導入後の効果

ネットワーク構築後、現在は電子カルテ本格運用に向けた準備・検証フェーズにありますが、通信の不安定さや大きなトラブルは発生していません。日々のネットワーク監視や構成変更もWeb GUI上で行うことができ、状態把握や運用のしやすさを実感しています。現場スタッフからの評価については、今後の病棟単位での本格運用開始後に実施する見込みです。

今後の展望

相和病院では、電子カルテの本格稼働を起点に、PHSからスマートフォンへの移行や、業務改善につながるアプリケーションの活用、将来的なAI活用なども視野に入れています。まずは電子カルテを安定して運用できる環境を確立し、その先にある医療の質向上や現場負担の軽減につなげていきたいと考えています。今回構築したヤマハ製ネットワーク基盤には、そうした将来展開への期待が寄せられています。

ヤマハ製ネットワーク基盤

導入企業様

医療法人財団 愛慈会 相和病院

医療法人財団 愛慈会 相和病院

所在地
〒252-0135 神奈川県相模原市緑区大島1752
Webサイト

医療法人財団 愛慈会 相和病院は、312床すべてが療養病床という慢性期医療を担う病院です。
人工呼吸器装着患者や難病指定患者など、長期療養が必要な患者の受け入れを行い、
地域における急性期・在宅医療の後方支援病院(バックベッド)としての役割を果たしています。
1980年の開設以来、相模原地域のみならず、近隣地域も含めての医療を支え続けてきていますが、
現理事長体制のもと、IT活用を含めた医療体制の高度化にも段階的に取り組んでいます。

医療法人財団 愛慈会 相和病院様

左から

医療法人財団 愛慈会 相和病院

  • 院長 堤 健 様
  • メディカルITイノベーション推進室 斉藤 伶哉 様
医療法人財団 愛慈会 相和病院

(2026年7月6日掲載)

連携パートナー様

基本カルテ

「基本カルテ」は、本事例にて導入された電子カルテの名称であり、かつ、電子カルテの総合情報サイトの名称でもあります。主宰の澤智博(帝京大学 医療情報システム研究センター・教授)は、クリニックから1000床を超える病院情報システムの運用経験を活かし、日々の相談からシステム設計、ソフトウエア開発までを手掛けています。DXの活用やAIの可能性を最大限に活かし、医療機関の業務効率化とシステム運用の最適化を支援する、自主開発のクラウド型電子カルテを展開しています。

販売・施工パートナー様

住友電設株式会社

住友電設株式会社

住友電設株式会社は、電力設備・通信設備を中核とした社会インフラエンジニアリング企業です。情報通信分野では、企業・大学・病院・データセンター向けに、ネットワーク、無線LAN、IoT、セキュリティまで幅広いソリューションを提供しています。上流の設計から構築、運用・保守までを一貫して対応できる総合力と豊富な導入実績により、お客様の課題に最適なシステムを実現します。社会インフラを支えてきた高い技術力を活かし、安全で高品質な情報通信環境を提供し続けています。

紹介

左から

住友電設株式会社 情報通信システム事業部

  • 担当部長 阿部 洋一 様
  • 技術部 東部第二技術課 主席 小林 繁幸 様

ヤマハ株式会社

  • 音響事業本部 プロフェッショナルソリューション事業部
    NW推進部 マーケティング&セールスグループ 金丸 大海 主事

帝京大学 医療情報システム研究センター

  • 教授 澤 智博 様

SCSK株式会社

  • ITインフラサービス事業グループ ネットワーク事業本部
    ネットワークプロダクト第一部 営業第二課 加藤 健策 様

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